さすらいのくノ一

2019
「CSLAB×MELLOWゼミ ジェンダーに関する観察と実践」 

  黄金町高架下アートマネジメントセンター K-library

  
ベニヤ板、刺繍糸、生米、車輪、カイロの砂、ホワイトシート

月経痛のたびに、自分についてまわる子宮の存在に腹が立った。何をするにもそれを踏まえないと体を動かせないことへの煩わしさを感じたり、私にとっては女性であることも自分を構成する一つの要素ではあるが、それを飛び越えた”純粋な”制作がしたいと思った。

鶏卵ほどの小さな土嚢にはカイロの砂が入っていて温かく湿っている。二重になっている壁には生米が詰まっている。土嚢を吊るす糸と壁の交点に紙やすりを挟む。