ゴージャス

2020

砂糖、アルミホイル、ひも

液体で型を満たしていくつか複製しようとしたとき、ガラスでも良かったのだが、身近な素材として砂糖を溶かして飴で作ることにした。透明な物体は満たした量感が見える。

陽の光に黄金色の透明な物体を透かしたいと屋外に設置した。しかし私がその状況に期待したこと以上に様々なことは起きて、気温や雨によって溶けた飴は下にあった土を甘くしたり、アリの巣を誘発したりした。

いつもそこにないゴージャスなものとしての飴を、そこを通る人や目の前に通る寮の人、アリや猫に輝きながらアピールする。魅惑の糖分の塊であり、おとりや罠のようにも見える。