宇宙の観察
2020
羊皮紙、タイヤチューブ、革手袋片、番線、丸ネジ、ゴム通し、ブロンズ、白布
溶接用の作業着を補修するために、燃え広がらない素材として身近にあった革手袋の破片を当てがった。古い革手袋をハサミで解体するときの切る感触が、タイヤのチューブと似ていた。革のコラーゲンとチューブのゴムの組成が近い気がする。
チューブの内部のくっつき防止の粉を洗い流したり、洗濯バサミで挟んで乾燥させたりしていると、どこかで見た動物の皮をなめす作業を思い出した。
頭の中だけで留めて置けない複雑な工程を手順通りに書きとめておいて、それをなぞること。牛皮でできている昔ながらの犬用のガムをふやかして羊皮紙を作り、カーボン紙でメモを転写する。
参考:
・八木健治、羊皮紙の世界ー薄皮が秘める分厚い歴史と物語、岩波書店、2022、p32-33
・八木健治、羊皮氏工房、https://youhishi.com/ ※当初閲覧した該当ページは出版に伴い削除?